クライアント(発注者)の選び方

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駆け出しでクライアントを選ぶなんて…と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、クライアントを選ぶ権利はありますし、嫌な人とは付き合いたくないからこそフリーランスを選んだという人も多いでしょう。

ここでは失敗しにくいクライアントさん選びに関して話して行きたいと思います。
※基本クラウドソーシングサイト内での話になります。

クライアントさんの種類

種類というとまた語弊があるかもしれませんが、大きく4種類の方が仕事を募集しています。
※WEB制作関連の募集です。

  • WEB制作会社
  • 一般企業
  • 個人事業主(主に同業)
  • 個人

この中でどのクライアントさんがよいかというのは一概には決めることは出来ませんが、駆け出しの時は1番下に書いた個人の方の案件が比較的おいしいとは言えます。

この個人とは個人事業主とは別枠なのですが、個人事業主でも同業ではない方の案件であればおいしいといえます。

案件の内容的には、サイトを制作して欲しい、ブログを制作して欲しい、サイトあるいはブログの一部分だけCSSで修正して欲しいなど、依頼内容自体はWEB制作会社が出していることもある内容ではありますが、個人の方は業務的感が薄く前の章で話した熱意に反応してくれやすいです。

ただし業務的でない分、時間に関してルーズになりがちな傾向があります。
駆け出しの頃はガチガチにスケジュールを組まれるよりある程度自由さが感じられる方が良いとは思いますが、経過報告あるいは完了報告をしてもなかなか確認や返事をもらえないとこちらとしては不安になりますので、連絡に関するルールなどは最初に決めておくと良いです。

またそれは相手からしても同じコトで、返信が遅かったりいついつ位までにはといった目安がないと不安になるモノです。
ですので、返信はなるべく早くするというのは常に心がけておきましょう。

実績・評価を必ずチェック

どの案件にエントリーするにしても、募集をかけている発注者さんのプロフィールページにある評価の項目には目を通しましょう。
たとえ最大評価の5.0(サイトによって違い有り)であったとしても見るべきです。

またどういった評価を付けられているかを確認するのはもちろんですが、それより重要視するのはどういった評価をコメントを受注者に付けているかを見た方が良いです。

WEB制作会社や何度も発注を出している人だと、定型文的な感じにはなってきますが、しっかり相手に評価を付けているか一言でもコメントがあるかというのはトラブルリスクを減らすために目安になりますし、そこから人間性が見えてきたりもします。

評価が低いクライアントさんはそういったケアが出来ておらず、珍しく相手に評価をつける時は相手に悪い評価をつけられた時に報復として評価をつけ返してる時くらいだったりします。

評価が5.0で発注数が数十あるのであればさらっと確認する程度でよいと思いますが、4.9など0.1でも欠けていたらどんな理由で欠けたのか確認しておくと安心です。

そこまでするのは神経質じゃないか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、トラブルを出来るだけ避けたいと思う人は数分の評価チェックの時間にあてましょう。

なるべく避けた方がよいクライアント

発注者・受注者実績共に0で、依頼内容の文章がテンプレ感が強い

普段は他のクラウドソーシングサイトで募集し慣れていたり、新しく会社を立ち上げたばかりで初めてサービスを使うなどという可能性もありますが、募集の感じがこなれていて発注実績数が0という発注者さんは、前のアカウントで低評価を付けられ過ぎたり、厳しいコメントを言われてしまい新しくアカウントを作り直して募集している可能性があります。

依頼内容の文章がテンプレ感なく好感持てる内容であれば、エントリーしてみてもよいと思いますが、よほどこの人の仕事請けてみたい!と思えなければ避けておいた方が無難です。

評価の欄に「依頼内容に書いてないコトを追加され」と書かれている

こういう評価を書かれ低評価を付けられているクライアントさんがたまにいます。
もちろん追加した分、報酬を増やしてくれる方なら問題ないでしょうし、このようなコメントは受注者さんに書かれないと思います。

これくらいはイイだろうという勝手な感覚なのか、いままでそれで文句言われなかったから多少の追加は普通の感覚なのかわかりませんが、トラブルになりやすい人と言えます。

相場よりかなり高めの案件

あからさまに高額な案件はお金で釣って本来の依頼とは別の話になる可能性があります。
こういう場合も実績・評価などを見ると登録したてで実績がなかったり低評価になっているので見分けやすいとは思います。

相場よりかなり安い案件

上記とは逆に安すぎる案件です。
こういう案件は詐欺的な胡散臭い話には繋がりにくいですが、根本的に感覚がズレているので避けたほうが無難です。

私の偏見ではありますが、実際の女性の顔をプロフィールアイコンに使った同業フリーランスっぽい発注者さん人にそういう案件が多いイメージです。
適正価格であれば問題ないのですが、あからさまに安い金額を提示しているのは下心を利用したネカマ疑惑があり安く下請けしてくれる男性を釣ってるイメージです。

相場よりかなり安い案件でも数人は応募する人が出るので、なかなかこういう人は減らないのですが、どんなに安くても請けれるならやってみたいという人であれば応募してみてもよいとは思います。
ただやはり自身のことをあからさまに優先(利益など)し、他人を酷使している人の案件はやはりトラブルになりやすい傾向があります。

また、かなり相場より安い案件であっても請けてもよいという案件はあります。
単純にお金が現状なくて困っている方の案件です。
そうはいっても基本文字だけの世界なので見極めが難しいとは思いますが、依頼内容の文章を読めばなんとなくわかると思います。
下請け的な依頼ではなく、自身のサイトに関わることだったりするコトが多いです。
一回限りで終わってしまうこともやはり多いですが、応援してあげたいと思える内容であれば利益度外視で請けてみるのもよいと思います。

評価が4.4以下

食べログで評価が3.5あれば美味しいお店、4.0あればかなり高いと言われるでしょうが、クラウドソーシングサイトの世界では4.5以上でも結構当たり前のラインです。

先程4.9でもどういう理由で欠けたのか確認した方が良いと述べましたが、4.4以下は問題が何かしらあるという印象があります。
多分そういう方は新しくアカウントを作り直すので4.0を切っているような人は珍しいとは思いますが、見かけたら関わらない方がよいと言えます。

認証項目が0

クラウドソーシングサイトでは本人確認や電話確認などの認証項目があります。
それらを行っていない発注者さんはやはりトラブルになりやすい傾向にありますので確認しましょう。

受注後の対応で見極める

ここまでに挙げた内容を意識すればこちら側に問題がない限りトラブルはたいてい避けられるとは思いますが、表示されている評価がよかったとしても、報復評価(※1)を付けられるのが怖くてしょうがなく無難な評価を付けている人もいるので、やはり納品・検収をクリアし評価をつけてもらえるまでは何があるかわかりません。
(※1)相手に落ち度があり悪い評価を付けたが、仕返しに同じように悪い評価をつけてくるコトです。

請けた以上はある程度のことは我慢しなければなりませんが、以下の対応をしてくるクライアントさんは今後避けた方がよいです。

丸投げするくせに文句が多い

「その辺はお任せします」一見すると自由にやらせてくれてる感じがあるので楽な気がしますが、明確な指示がないというのは自分で考える時間が必要になるため意外と面倒である場合が多いです。

本当にどうでもよい部分であったり、やったことに対して文句が出ないのであれば問題ありませんが、任せるといった癖に色々後付でいってくる方には注意です。

多分、そういう人はあなたのセンスを信用してくれて任せるというような感覚ではなく、自身で考えるのが面倒だから投げているだけで、ある程度形になったモノを見ると意見が出てくるタイプなのだと思います。

最初の依頼内容と言っていることが違う

先程、受注前に避けたほうがよいクライアントとしての中にも挙げましたが、依頼内容にはなかった部分を当たり前のように追加してくる方とは今後付き合いは避けた方がよいでしょう。

もちろんその分追加報酬を出してくれるのであれば問題ありません。

理解していただけてると思っていました

上の2点に似ている内容ではありますが、して欲しいコトを明確に文章・言葉にしない方とは今後の付き合いは避けた方がよいです。
基本的に文字だけのやり取りになりますので、お互いに具体的にわかりやすく伝えることがとても大事です。

何回も質問する感じになると、自分の理解力がないみたいで悪印象にならないかと心配になるかもしれませんが、よくわからないまま進めるより聞いた方が絶対よいです。

普通はしっかり回答をしてくれますし、そこで適当な回答をしてくるような方とはやはり今後の付き合いは避けましょう。

また全ての質問に対しては難しいですが、基本的に相手が「前者・後者」あるいは「はい」か「いいえ」で回答出来るような質問の仕方をすれば相手の負担にはなりませんし、不安な部分があればどんどん質問はしていくべきです。

返信が遅すぎる

この辺は個々の感覚による部分もありますが、自身が凄くストレスを感じるレベルであればそのクライアントさんとは合わないと思います。

まとめ

冒頭でも触れたように、なるべく自分の好きな人とストレス少なく仕事はしたいモノです。
それが出来るのがフリーランスのよい部分の1つでもありますので、日々素敵な時間を送るためにもどういう人と付き合って行くかを真剣に選びましょう。

今回はクラウドソーシングサイト上での話でしたがまた別の機会では直接取引に関しての話も出来たらなと思っています。
トラブルを避けるために今回の内容が役に立てば幸いです。

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