環境:macOS Catalina (10.15.7)
クリーンインストールにてmacOSをアップグレードした際に、TimeMachineを使いデータを移行してもLaunchpadにて作成したグループや並び順はデフォルトの状態に戻されてしまったりします。
心機一転といった感じで1からグループなどを作り直しても良いと思いますが、アプリの数が多かったりすると面倒ですし意外と付けたグループ名を思い出せなかったりしてしっくりこないというコトもあると思います。
そこで今回は前のバージョンで使っていた設定を移行するやり方を掲載していきます。
※前バージョンのバックアップデータがある前提です。
※実行する際はバックアップをとり自己責任でお願いいたします。
1.手順
- 現在のバックアップをとる
- 前バージョンのLaunchpadの配置に関するファイルをコピー
- 2でコピーしたファイルを現在のLaunchpadの該当箇所に上書き
- コンピューターを再起動
2.Launchpad ファイル保存場所
まずは現在のLaunchpadの状態を確認します。
Finderを開き、「cmd」+「shift」+「G」で、検索窓を表示させ、
「/private/var/folders」と入れます。
カギ括弧は入れず、パス部分を入れて「enter」です。
すると、foldersファイルの中に多分数字とアルファベット2文字で作られているフォルダがあると思います。3yとか8vなどです。
クリーンインストールし、セットアップの際にTimeMachineでデータを移行している場合そこに複数(2,3個)フォルダがあると思います。
とりあえずここではどのフォルダ名があるかだけ確認しておいてください。
次にTimeMachineを利用しているディスクに直接アクセスし、アップグレード前のデータに入ります。
※アップグレードしている場合「TimeMachineに入る」では前バージョンのモノは表示されない為。
前のバージョンの最後のバックアップデータのMacintosh HDに辿り着いたら
「cmd」+「shift」+「.」を押します。
※先程は/private/var/foldersというパスを入力して表示させましたが、privateフォルダは不可視フォルダなので通常は非表示になっているため、アプリを使って不可視フォルダを見えるようにするか「cmd」+「shift」+「.」を入力して可視・不可視を切り替えないといけません。
private > var > folders と進んで行きます。
同じように数字とアルファベット2文字で作られているフォルダがあり、アップグレード後のfoldersフォルダの中と同名のフォルダがあると思いますので、そのフォルダの階層を進んでいきます。
次のフォルダはアルファベットと数字が乱雑に並べられたハッシュ化されているようなフォルダ名になっていると思います。
そこからは 0 > com.apple.dock.launchpad > db と進んでください。
dbフォルダの中にある「db」「db-shm」「db-wal」という3つのファイルが今回必要になるLaunchpadの配置用ファイルです。
dbフォルダごとコピーします。
dbフォルダまでのパスをprivateから並べると、
/private/var/folders/●□/●□□●●●/0/com.apple.dock.launchpad/db/
という形です。
3.Launchpad アプリ配列を元に戻す
2.の項目にてコピーしてきた前バージョンのdbフォルダを現在のdbフォルダに上書きします。
上書きしただけではLaunchpadの配置は変わっていないと思いますので、最後に再起動をします。
これでグループ分けなどされた以前の形になっていると思います。
4.その他注意事項など
今回はTimeMachineでデータを移行している前提で書いているので、TimeMachineで移行していない場合は「数字とアルファベット2文字で作られているフォルダ」の部分は同名のフォルダはないと思います。(偶然重なる確率はあるとは思います)
アップグレードした際には利用出来なくなるアプリが結構出たりします。
前バージョンの配置ファイルデータ上書き前のデフォルトのLaunchpadでは利用出来ないアプリは表示されていませんが、Launchpadの前バージョンの配置データを移行すると、半透明の利用禁止マーク付きで表示はされますので、アプリをアップデートして対応させるか、使えない、あるいは使わないアプリであれば削除しておきましょう。
※冒頭でも触れましたが、移行はバックアップをしっかりとり自己責任でお願いいたします。